私がスカパーと契約したのは、ちょうどアナログ放送が終了する前のことで、契約から15年以上が経過しています。実際、2023年10月には契約18周年を迎えたことを知らせるメールが届きました。
かつてはレンタルビデオ店に通っていた日々もありましたが、オンライン配信サービスの登場とともに、徐々にオンラインでの視聴へと移行していきました。それでもずっとスカパーとの契約を続けてきたのは、その充実したコンテンツと独自性に魅力を感じていたからです。
スカパーの視聴環境
私のスカパー視聴環境は、最初からアンテナ+チューナー(USBハードディスク接続)+テレビを使用しており、録画した番組はRECBOXに送信後、PS3やパソコンからアクセスして視聴しています。デジタル移行時には無料でチューナーを交換してもらい、その後もずっとこのセットアップを利用しています。
契約は「基本料金+プレミアム15(以前はえらべる15という名前でした)」で、選んでいるのは主に海外ドラマ、映画、アニメを中心とした15チャンネルです。加えて、音楽や動物関連のチャンネルも少々加えています。チャンネル内容は基本的に変更していませんが、チャンネル終了や合併に伴い、必要に応じて調整を加えてきました。
このブログを通じて、これまでの長期にわたるスカパーの利用体験や個人的な感想をまとめていきたいと思います。私の体験が、これからスカパーを始めようと考えている方々の参考になれば幸いです。
スカパー利用歴と視聴スタイルの進化
スカパーとの契約を始めた当初は、まだビデオデッキが主流で、家族で海外ドラマを楽しむために放送時間に合わせてビデオテープをセットし、録画予約を行っていました。番組ごとにテープを交換する必要があり、時には夜中に起きてテープの入れ替えを行うなど、かなり手間のかかる作業でした。
アナログ放送が終了する前にテレビを新調した際には、DVDプレーヤー/レコーダーも導入しました。この変化により、スカパーのチューナーから直接DVDレコーダーのHDDに録画し、複数話をまとめてDVDに焼くという方法で視聴するようになりました。
さらに技術の進歩に合わせて、Recboxを購入し、スカパーのチューナーから録画した番組をRECBOXに移動させ、PS3やDixim media playerを介して視聴するという流れが主流になりました。2020年には二台目のRecboxを導入し、よりスムーズな視聴環境を実現しました。
今後は、チューナーやRecboxに何らかの不具合が生じた場合、さらに便利な「ホームサーバー対応(LAN視聴可能)機器」への買い替えを検討しています。これにより、別の部屋でも視聴が可能になるなど、さらに利便性の高い視聴環境を目指しています。
この長い旅の中で、スカパーと共に視聴技術も進化し続けてきました。これからも新たな技術を取り入れつつ、さらに快適な視聴ライフを追求していきたいと思います。
家族で見るとき
我が家では、スカパーの視聴環境に加え、huluやDisney+もFire TV Stickを通じて楽しんでいます。一方、スカパーで録画した番組は主にPS3を使用して日常的に視聴しています。スカパーに加入する前は家族がWOWOWに契約しており、その視聴もありましたが、スカパー加入後は徐々にスカパー中心の視聴に移行しました。
将来的にPS3での再生が不可能になることを見越して、Fire TV Stick用のDixim Playerアプリを購入済みですが、新たに購入したRecboxが動作未確認の機種であるため、相性の問題で現在もPS3を使用しています。
一人で見るとき
個人で視聴する際は、主にパソコンでDixim Media Playerを使用していますが、スカパーのチューナーを接続したテレビでも視聴しています。最近はタブレットの使用も増え、タブレット用のDiximの購入を検討中です。過去にアプリ購入経験があるため、セールが開催されるタイミングで購入を考えています。
このように、技術の進化と共に我が家の視聴スタイルも変化し続けています。各デバイスに適した視聴方法を模索しつつ、家族全員が満足できる視聴環境を整えることが、今後の課題となっています。
アンテナ式スカパー契約の便利な点
アンテナ式のスカパー契約が便利なのは、その安定性にあります。ネット回線の状態に左右されることなく、安心して録画や視聴が可能です。たとえば、電子レンジの使用や重たいインターネット利用があっても、これらが原因でネットが遅くなったり電波が不安定になっても、アンテナからの信号受信には全く影響しません。
特にリモートワークでインターネットを頻繁に使用する場合、オンライン活動で帯域が大量に消費されても、アンテナ式ならば録画ミスやその他の活動への影響が少ないため、非常に安心です。また、インターネットの電波が届きにくい地域や、回線速度が遅い地域にお住まいの方でも、アンテナ式なら問題なく高品質な視聴環境を保つことが可能です。
光回線テレビの契約の場合でも、インターネットとは別の回線を使用するため、相互干渉の心配がありません。アンテナの設置と方向調整が完了すれば、その後は特に手間をかけることなく、安定した画質で視聴や録画を楽しむことができます。
アンテナ式スカパー契約の面倒な点
アンテナ式のスカパー契約にはいくつかの面倒な側面がありますが、その中でも特に挑戦的なのは設置プロセスです。アンテナの設置は契約時に無料サービスが提供されることもあるので心配は少ないですが、自分で設置する場合、室内にケーブルを引き込み、テレビやチューナーの設置場所を考慮しなければなりません。テレビがアンテナから遠い場合は、延長ケーブルを使って配線を行う必要があります。
また、天候の影響を受けやすいのもアンテナ式の欠点です。大雨、強風、積雪があると番組の受信ができなくなることがあり、その結果、録画がうまく行かなかったり、録画した映像が乱れたりすることもあります。録画したと思っていた番組が、実際にはエラーで一部しか録画されていない状態で保存されていることも少なくありません。
さらに、アンテナの皿に雪が積もると、それを傷つけないように慎重に除雪しなければならないため、設置場所によってはこれが困難な場合もあります。雪を除去することで受信レベルが回復するため、定期的なメンテナンスが必要です。
このような問題があるにも関わらず、一挙放送やレアな番組など、一度放送されたらしばらく再放送されない内容を見逃してしまうと、再視聴の機会を逃すリスクもあります。これらの点を考慮すると、アンテナ式契約は便利な面も多いですが、それに伴う面倒な側面も十分に理解しておく必要があります。
スカパー契約の魅力とは何か?
オンデマンド配信サービスが普及している現代において、なぜまだスカパーのようなチャンネル契約を選ぶのでしょうか。配信サイトでは、何を見るか選ぶことができ、好きな時に視聴できるため便利に感じるかもしれません。しかし、スカパーには配信サービスにはない独自の利点があります。
スカパーに適している人
まず、スカパーは特定のジャンルに特化したチャンネルを提供しており、ドラマ、映画、アニメ、スポーツ、バラエティなど、幅広いジャンルの専門チャンネルが揃っています。これにより、好きな内容だけを集中して楽しむことができます。たとえば、ゴルフ、囲碁・将棋、音楽、時代劇、ドキュメンタリーなど、専門的な興味を持つ視聴者には非常に魅力的です。
また、スカパーではチャンネルと放送内容が固定されているため、何を見るか選ぶ手間が省けます。動画配信サービスを利用していると、毎回見たい内容を選ぶ必要があり、選択肢の多さがかえって負担に感じることもあります。スカパーでは、一度チャンネルを選んでしまえば、そのチャンネルで放送される番組を自動的に楽しむことができます。
さらに、スカパーの契約プランは柔軟で、1チャンネルのみの契約から、複数チャンネルの組み合わせまで、自由に選択することができます。これにより、自分の視聴スタイルや予算に合わせて最適なプランを設定できます。加えて、契約しているチャンネルはオンラインまたは電話で無料で月1回変更可能です。
追加のメリット
スカパーではプレゼントキャンペーンが頻繁に行われており、視聴者は番組限定のオリジナルグッズや視聴に役立つアイテムを獲得するチャンスがあります。また、毎月の視聴・録画管理も簡単で、各チャンネルの公式サイトで放送スケジュールを確認し、録画予約をするだけです。
このように、スカパーは「何でもできる・何でも選べる」自由度の高さとは別の、選択の手間を省き、専門的な内容を深く掘り下げることができるサービスです。多様なジャンルを効率的に楽しみたい方には、スカパーが理想的な選択となるでしょう。
スカパー契約のデメリットは?
スカパーを契約する際には、配信サイトと比べていくつかのデメリットがありますが、これらがどれだけ影響するかは個々の状況によります。
契約から視聴開始までの手間 基本プランでは選択の必要がないため手軽ですが、特定のチャンネルを選ぶセレクトパックを希望する場合は初回にチャンネル選定が必要です。また、光回線テレビがすぐに視聴できる一方で、それに対応していない環境ではアンテナやチューナーの設置が必要になります。アンテナの設置は専門の業者に依頼するか自分で行う必要があり、初回契約時や追加契約時に無料で設置してもらえることもありますが、それには限りがあります。
プランやパックの変更の複雑さ スカパーは多様な視聴プランを提供しており、ライフスタイルに合わせて最適なパックを選べますが、プランの多さが選択を複雑にすることも。一度設定し契約するとその後は手間はかかりませんが、初期設定はやや煩雑です。
放送スケジュールの確認の手間 放送される番組のスケジュールをチェックする方法としては、公式サイトでの確認が基本ですが、チャンネルごとにサイトが異なり、操作方法や情報の表示形式もバラバラです。これにより、複数チャンネルの番組を追う場合、それぞれのサイトを確認する手間がかかります。
オンデマンド配信の限定性 スカパーにはオンデマンド方式の「スカパー!番組配信」がありますが、これは基本的にライブ配信や見逃し配信に特化しており、全てのチャンネルの番組がカバーされているわけではありません。また、操作が直感的でないため、配信サイトに慣れているユーザーにとっては使いにくく感じることも。
その他の考慮事項 最近のネット回線や契約方法によっては、複数のデバイスで基本料金の範囲内で視聴可能ですが、視聴する部屋がネット回線に対応していない場合は、追加の機器が必要になることもあります。
スカパーの契約にはこれらの惜しい点がありますが、専門チャンネルの豊富さや固定のスケジュールによる手軽さなど、その他のメリットも多いため、自分の視聴スタイルやニーズに合ったサービスかどうかを検討することが重要です。
まとめ
スカパーは、その特有の配信スタイルとコンテンツの多様性で、多くのエンターテイメントを提供しています。一方で、技術的な設置やプラン選択の手間があるため、自分のライフスタイルや視聴習慣に合わせて慎重に選ぶ必要があります。全体を通して、スカパーは独特のメリットを持ち、特定のニーズには非常に適した選択肢と言えるでしょう。
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